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10月8日
ディープスカイ、菊花賞回避し天皇賞へ
今年のダービー、NHKマイルカップのGIを勝ったディープスカイ(牡3歳、昆貢厩舎)が菊花賞(GI、26日、京都競馬場)には出走せず、秋の天皇賞(11月2日、東京)に挑戦することが8日、正式に決まった。
昆調教師は「菊花賞の距離(3000メートル)が駄目とは思わないが、それ以上に府中の長い直線がこの馬には合う。最大の目標は(11月30日の)ジャパンカップ」と説明した。
凱旋門賞から帰国した一昨年のダービー馬メイショウサムソン、昨年のダービー馬ウオッカも同じプランがあり、秋の天皇賞で3代のダービー馬が激突する可能性が出てきた。
GI初挑戦!ユキチャン秋華賞出走に前向き
ユキチャン、中1週で秋華賞へ! シリウスSで8着に敗れた白毛馬初の重賞ウイナー・ユキチャン(美・後藤、牝3)が、牝馬3冠の最終戦・秋華賞(19日、京都、GI、芝2000メートル)への出走に前向きであることを管理する後藤由之調教師が7日、明らかにした。
「きょう(火曜)は馬場で乗ったが、今のところは特に問題ないね。レースの疲れが水曜〜木曜にかけて出てくると思うので、そこをうまくクリアできれば(秋華賞を)使う方向で考えています」と、後藤師はGI初出走へ意欲的な姿勢を見せた。現在、鞍上は未定でオーナーサイド(金子真人氏)と協議して決定される。
スリープレス次走香港!来春はドバイに遠征
5連勝でスプリンターズSを勝ったスリープレスナイト(栗・橋口、牝4)は、次走に香港スプリント(12月14日、シャティン、GI、芝1200メートル)を視野に入れて、栗東で調整する。来春はドバイに遠征し、ドバイゴールデンシャヒーン(GI、ダ1200メートル)もターゲット。「1200メートルのスペシャリストにして海外に挑戦したい。ドバイだけはどんなことがあっても行きたい」と橋口調教師は力を込めた。
京都大賞典で上村がアイポッパーとコンビ
スプリンターSをスリープレスナイトで制し、GIジョッキーとなった上村騎手がアイポッパーとコンビを組む。目黒記念5着後はノーザンファームへ放牧。9月18日に栗東へ帰厩した。1週前の1日には、DWコースで6ハロン84秒6(一杯に追う)をマーク。
「攻め馬を積むごとに徐々に馬は良くなっていますよ」と山下調教助手は好仕上がりを伝える。「(GIを勝って)メンタル面が強くなったと思う。あとは周囲の人に支えられているという意識も強くなりました」と自信の表情の上村。今週もこの男から目が離せない。
スズカフェニックスはスワンSへ
スプリンターズS4着スズカフェニックス(栗・橋田、牡6)、7着カノヤザクラ(栗・橋口、牝4)は、スワンS(11月1日、京都、GII、芝1400メートル)へ向かう。5着アポロドルチェ(美・堀井、牡3)は福島民友C(10月26日、福島、芝1200メートル)とオーロC(11月16日、東京、芝1400メートル)を両睨み。
ポートアイランドSを逃げ切ったマイネルレーニア(栗・西園、牡4)、僚馬で13着ドリームシグナル(牡3)、道頓堀Sを快勝したファリダット(栗・松元茂、牡3)もスワンSへ。7着ローブデコルテ(栗・松元茂、牝4)は、府中牝馬S(19日、東京、GIII、芝1800メートル)で巻き返しを狙う。
シリウスS1着マイネルアワグラス(美・稲葉、牡4)、4着ラッキーブレイク(栗・音無、牡7)、5着ドラゴンファイヤー(美・久保田、牡4)はブラジルC(11月1日、東京、ダ2100メートル)へ。3着ダークメッセージ(栗・佐々木晶、牡5)は、トパーズS(11月24日、京都、ダ1800メートル)。
兵庫特別を押し切ったアグネススターチ(栗・大根田、牡3)は、菊花賞(26日、京都、GI、芝3000メートル)に登録する。
白山大賞典
スマートファルコン重賞初V
交流GIIIの白山大賞典は、岩田康誠騎乗で1番人気のスマートファルコン(栗・小崎憲、牡3)が好スタートからハナを奪って楽に逃げ切り、重賞初制覇(通算5勝目)を飾った。タイム2分14秒1(重)。
2馬身1/2差の2着はヤマトマリオン。3着にはサカラートが入り、JRA勢が3着までを独占した。
10月7日
凱旋門賞10着サムソン、9日帰国
【ロンシャン(フランス)6日=宇恵英志】完敗だった。メイショウサムソン(栗東・高橋成厩舎、牡5)は5日(日本時間同日深夜)にロンシャン競馬場で行われた欧州の最高峰レース「第87回凱旋門賞」に出走。後方待機から直線勝負にかけたが、伸びを欠いて10着に敗れた。
サムソンは9日に帰国し、国内のGI参戦に備える。優勝は3歳牝馬のザルカヴァで無傷の7連勝で頂点に立った。
世界の壁は厚かった。日本馬初Vを狙ったメイショウサムソンは、後方で見せ場も作れず10着敗退。3歳牝馬のザルカヴァなどに大きな差をつけられてしまった。
「スタートは特に問題なかったが、勢いよく前に入られて、理想より後ろの位置取りになってしまった。直線まではいい感じだったが、最後は止まり加減になってしまった。こちらの芝をうまくこなしていたが、ザルカヴァらにアッと言う間に引き離されてしまった。スタッフがよく頑張ってくれ、この馬なら十分にチャンスがあると思ったが…」と武豊騎手は残念そうにレースを振り返った。
「敗因はスタートして両側から挟まれて、流れに乗りきれなかったことだろう。こちらで調整して精神的にも成長し、この馬のいいところが出てきたようには思う」と高橋成調教師はこの敗戦を前向きにとらえ、すでに帰国後の調整へ向けて、気持ちを切り替えた。
レース後も変わりないサムソンは9日に帰国して千葉県白井市の競馬学校と東京競馬場で3週間の着地検疫を受ける。すでに年内で引退、来年から北海道安平町の社台スタリオンステーションで種牡馬入りすることが決定済み。気になる引退レースについて高橋成師は「有馬記念は考えていない。普通ならジャパンCが浮かんでくるが、天皇賞も使えないことはないだろうね」とコメント。現時点ではジャパンC(11月30日、東京、GI、芝2400メートル)が最有力だが、日本での調整過程が注目される。
3歳牝馬ザルカヴァが凱旋門賞制覇
優勝したのはC・スミヨン騎乗の1番人気ザルカヴァ。牝馬として93年アーバンシー(4歳)、3歳牝馬としては82年アキーダ以来26年ぶりの10頭目の優勝で、今回は牡馬、古馬と初対戦でもあった。アイルランド産、調教地フランスの鹿毛馬で、アガカーン殿下のオーナーブリーディングホース。血統は父ザミンダー、母ザルカシャ(その父カヤージ)。シャンティーのA・ド・ロワイユデュプレ厩舎所属で、マルセルブーサック賞(仏)、仏1000ギニー、仏オークス、ヴェルメイユ賞(仏)、今回と5GIを含む7戦全勝。調教師、騎手ともに凱旋門賞は03年ダラカニに次ぐ2勝目。今後については明らかでない。
凱旋門賞3着イッツジノ、JC参戦へ
凱旋門賞で人気薄ながら3着同着に好走したイッツジノ(独=P・フォフチェンコ、牡5)が、ジャパンCに参戦する意思を持っていることが分かった。レース後、陣営がJC挑戦を表明したもので、同馬はデビューから無傷の7連勝で5月の独GIIバーデン経済大賞を制覇。その後も大崩れせずGIバーデン大賞で3着に好走して、凱旋門賞でも見せ場十分の3着に食い込んだ。父は日本でも種付け経験があるペルジノ(父ダンジグ)で、【7・1・3・0】の堅実な通算成績からも注目を集めそうだ。
5日のロンシャンその他のGI結果
5日のロンシャンでは凱旋門賞以外にもGIが行われた(いずれも稍重)。
◆2Rアベイユドロンシャン賞(2歳上、芝・直1000メートル、17頭、1着賞金14万2850ユーロ=約2143万円、創設1957年)は発馬機のトラブルで最終8Rの後に実施されるハプニングがあったが、D・ボニヤ騎乗のマルシャンドール(フランス産、仏=F・ヘッド、せ5、父マルシャンドサブル)が1馬身1/2差で1番人気に応え、スプリント王決定戦を制した。54秒4。21戦10勝、GI5勝目。
◆3Rマルセルブーサック賞(2歳牝馬、芝・右1600メートル、16頭、1着賞金17万1420ユーロ=約2571万円、創設1969年)は、S・パスキエ騎乗のプロポーショナル(英国産、仏=C・ヘッド、父ビートハロー)が1分36秒0で3馬身差圧勝。3戦2勝、Gレース初制覇。
◆4Rジャンリュックラガルデール賞(2歳、せん馬不可、芝・右1400メートル、7頭、1着賞金19万9990ユーロ=約3000万円、創設1853年)は、D・ボニヤ騎乗の2番人気ナークース(英国産、仏=F・ヘッド、牡、父オアシスドリーム)が首差でGレース初制覇。1分18秒4。4戦3勝。
◆5Rオペラ賞(3歳上牝馬、芝・右2000メートル、14頭、1着賞金14万2850ユーロ、創設1974年)は、D・ブフ騎乗の独オークス2着馬レディマリアン(ドイツ産、独=W・バルトロメイ、3、父ネイエフ)が1馬身1/2差の勝利を収めた。2分03秒8。9戦3勝、GI初制覇。武豊騎手が吉田照哉氏所有の’07伊GIリディアテシオ賞優勝馬ターフローズ(ドイツ産、仏=A・ファーブル、4、父ビッグシャッフル)で参戦したが、11着に終わった。
スリープレス、12・14香港視野に
スプリンターズSを制したスリープレスナイト(栗東・橋口厩舎、牝4)は一夜明けた6日朝、栗東トレセンで元気な姿を見せていた。「(レース直後の輸送で)帰ってきてからもカイバはまずまず食べているし、相変わらず元気はいいね。GIを1番人気で勝つことは大変だけど、上村(騎手)が本当にうまく乗ってくれた。彼もずっと前から大きいところを勝てると言っていたから、実現できて良かった」と田崎厩務員は満面の笑みで勝利の余韻に浸った。
「どうなるか分からないが」と前置きするが、今後は暮れの香港スプリント(12月14日、シャティン、GI、芝1200メートル)を視野に調整していく模様。来春にはドバイ遠征も見据える日本のスプリント女王は今後、世界を相手に戦っていく。